筋肉痛は年齢と関係がある?
筋肉痛が出てくるのは、運動後1日程度で2〜3日後にピークになることが一般的ですね。
筆者も実感として、若いときは運動直後~翌日には筋肉痛が出て、翌日ではなく2日後に出てくると歳だな~と感じたり、人にもそういわれました。
実は研究によると、年齢による時間差はなく、「運動強度」に関係している、ということだそうです。
それでは何故、歳をとると筋肉痛が遅く出てくるのかということについてですが、日常的に筋トレをしている人以外は、筋肉を限界近くまで追い込むような運動はしなくなります。
そのため、若い頃に比べて低強度の運動となり、筋肉痛が遅く出てくる、ということです。
筋肉痛になりやすい種目
運動する際は、筋肉を収縮させて力を発揮しています。この筋肉の収縮運動は、以下の3種類に分けられます。
- 伸びながら力を発揮する運動 :重い荷物を下ろす、階段を下りるなど
- 縮みながら力を発揮する運動 :重い荷物を持ち上げる、階段を上るなど
- 伸縮なく力を発揮する運動 :腕相撲など
このうち、特に筋肉痛になりやすいのが1の伸張性(エキセントリック)運動です。
筋肉を縮ませるより、伸ばす方が働く筋繊維の数が減ります。
そのため、筋繊維1本1本への負荷が増え、かつ引き伸ばされるので損傷が起こりやすくなります。
たとえば、ダンベルを肘を曲げて持ち上げる時よりも、下げるときの方が筋肉痛になりやすい、ということです。
筋肉痛は良いこと?悪いこと?
筋トレなどの運動で筋肉痛が出てくると、痛みのある部分を動かしづらかったり、気持ちも下がるかもしれません。
しかしながら、筋肉痛自体は決して悪いことではありません。
それは、筋肉がより強くなるためのプロセスであるからです。
筋肉痛になるメカニズムは、運動やトレーニングなどで日常あまり使わない筋肉を使ったり、反復することで筋肉を構成する筋繊維(筋細胞)に細かな傷ができます。
この損傷を修復する際に炎症が生じて痛みを伴うと考えられています。
痛みを伴うが、筋肉の成長プロセスと考えると、むしろ良いことということですね。
ただし、何日経っても痛みが引かない場合は、ケガなどの可能性もありますので医師に相談してください。
回復・予防方法
回復方法
ストレッチや軽い運動を行う、患部を温めて血行を促進する、患部が熱を持っている場合は冷却する、塗り薬や張り薬、鎮痛剤を使用する、栄養を補給(ビタミンB1)、十分な睡眠をとるなどが挙げられます。
いずれも、症状が軽い場合になります。
予防方法
筋トレ前のウォーミングアップや筋トレ後のクールダウン(ストレッチ・マッサージ)、筋トレ前(中)のアミノ酸摂取などが挙げられます。
<ご参考記事>
PB BREAKer(筆者より)
20代~30代の頃、草野球やゴルフ、スキーなどで翌日~翌々日に体のあちらこちらで筋肉痛が出てきていました。
これは、普段あまり使わない筋肉を酷使したことによります。
その筋肉痛の出現が年齢とともに遅くなっていった印象がありました。
でも実際はそうではなく、筋肉の使用がより低強度になった、ということだったのです。
50歳目前の現在は、日常的に筋トレやジョギングをするようになり、筋肉痛の出現が割と頻繁かつ直後に出てくるようになりました。
これは、まさに年齢によるものではなく、強度によるもの、ということが実体験としてよくわかります。
筋トレをしている身としては、筋肉痛が出現することに対しては、割とポジティブです。
その理由が、高強度の負荷や前回と異なる刺激を対象となる筋肉に与え、効かせることができたと考えられるためです。
是非、みなさまも「2日後の筋肉痛」をポジティブにとらえ、低強度から徐々に高強度の筋トレを反復することで、心身共に健やかな毎日をお過ごしください。
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